我が家の秘蔵アート!!~ヤングアーチストHOMURA!! |
アーチスト:HOMURA タイトル:KKN3(エナメルオンアクリルボード)
KUSTOM KULTURE NOWって言うアートイベントはご存知か?
知らんと言われちゃ話が長くなるから、、知ってるモンとして話させてもらうけど、、
これはそのイベントの第三回目のオークションで俺が落札したアートピースです。
そんなに大きな作品ではないし、小さすぎない大きさで、俺としちゃあ、
もう少し大きくとも良かった。
でもこれに関しては、これぐらいの大きさが丁度いいと思ったよ。
タッチの細かさ、ゆるさのバランスと絵の大きさが丁度イイ感じやった。
色んな角度で描かれたスカルの山、、どれも描きすぎず、でも充分な書き込みな気がする。
はげたかともった絵の雰囲気が少し違う気もするが、それがこの絵に不思議なバランスを与えてる気もする。
コノカオ、、アイラシイ、、首三本もって目は六つ、、そやのに「えっ??、、」みたいな顔してる、、スカルの上に止まってこんなに可愛いなんて、、、
フォントに関しては、延び白を充分に残してると言った感じ、、
でも、それがへんに手書感があって、、味わい深いような、懐かしいような気分にしてるような、、
そういう意味ではこれでいいような、、、
フフフ、、、
やっぱこのままでもいいかなって気持ちになってしまう、、、
細かく描くだけがいいアートじゃない。多くを描かずして多くを語る絵も、、
描かない中に見るものの想像力をかき立てる、、そんな絵もまた素晴らしいと思う。
オークション前にこの絵を見たとき、ワーナーの昔のカートゥーンみたいなタッチでいいナァと思ってみてた。
周りの人はお目当てのアーチストの作品を盲目にもジャケ買い、、そんな感じでこの作品を気にしてないご様子。
フォントの部分で、筆がマジメじゃない部分を残すまでも、、
羽部の陰影、、スカルの顔、バランス、、ハゲタカの顔の力の抜けた愛らしさ、、
うん、気に入った!みんなが絵そのものよりもネームバリューや独占欲を優先させるなら、
こいつは俺が頂こうと腹に決め、、難なく手に入れました。
なんでしょう、、この絵、今でも自分でもわからない魅力を感じています。
愛らしい顔でこんなに有機的なキャラクター、、なのにあんまり絵に意味を持たせないでどことなく無機的な雰囲気、その不思議さが新鮮なのか、、
小さい頃にテレビで見た自分の国のセンスじゃないマンガに感じた興奮へのノスタルジックな何かか、、それってはじめて触れたアートへの懐かしさなんかナァ、、
それともそれとも、、絵を描く事を楽しいと思う心が生む力強さか、、
答えなんか見つからんでええんです。
俺はこの絵が好きで、手に入れてだいぶたった今もこの絵を見ては、「うーん、、」なんてしてみる。
何より他の人にはスペシャルじゃなくて、俺にとってはスペシャル、、そこがいい!!
俺が手に入れるためにあるようで気分いいぞ。
以前の俺がした事は、天才といっていいアーチストの名前をならべて、
「このアーチスト以外のアーチストの名を一番にあげるヤツはセンスない!
他のアーチストはタフさに欠けるで、まだまだや」と言って
ローブローアートを楽しむ人の価値観を狭めるような事をしたし、、
後に来る、これからの天才の邪魔をするような発言ばかりしていたような気がする、、
今、俺はそれを後悔してる。
ある意味では、、PSGで俺がする事は、それに対しての償いなのかも知れん。
この絵を俺が手に入れる運命になったのは、そこに意味があったのかも知れんナァと思う。
誰が描いた絵かじゃない。
他の人が見て羨ましがるかどうか、、そんなことが絵の価値じゃない。
パーフェクトだけがエクセレントじゃない。
隙が無い事が素晴らしいと同義語じゃない。
この絵を手に入れることは、
賢く考えては見失うこのシンプルな感覚を取り戻す事だったのかも、、、
なんていうと、チョット言い過ぎな気もするけど、、結構そうかもしれないといっておこうか、、
俺はこの絵が気にいってる。
惹かれる理由を自分でもはっきり答えに出来ないあたりも、
上に書いたようなことも全部。
なんとなく、「アートって楽しい!」そう思わせてくれる、、俺の特別な作品。
それが誰かにとってそれほどの作品でなかったとしても、、
俺にとってはいい作品である事に間違いない。
もう一度だけいうけど、アートはまだまだ、、もっと楽しい。
BULLY