VON FRANCO!! |
今回のご紹介は、そんな歴史の創世記にかかわる原画の登場です。
アーチスト:ヴォン・フランコ 価格90,000円 タイトル:不明
ヴォンフランコはご存知か?アメリカのKUSTOMKULTUREにとって、重要人物の一人で、モンスターを題材にしたアートや、TIKIを題材にしたデザインなどでおなじみの古参アーチストの一人です。
単車に乗るキャラクターをご覧いただきたい。ひょっとするとこの人物が誰か分るヒトもいるかもしれませんね。
腕に入ったたくさんのタトゥーも味わい深い。こういう書き込みは私でなくとも皆さん好きなんじゃないですか?
僕がこの絵ですきなのはグリースアップされた髪型の部分の光りかたです。
筆を強めに寝かしつけて描かれたであろう、白で描かれたテカリの部分のカスレ具合が好きです。
黒と白だけで描かれたこの手の作品は、色数が少なくて絵としては・・・なんて思っている方、なんのなんの!!
黒と白のみで描かなければならないからこそですよ!!
黒でかかれた部分に後から上塗りされるホワイトに、モノトーン表現でのベストを模索したアーチストの苦労を感じてください。
絵の梱包に使用されたボール紙にはこの絵の発注者である初代ザワールドの一人に対してのメッセージが。PSYCHOの綴りが間違っているのはわざとナのか?疑問です・・・
母国語なのに・・・
ヴォンフランコは日本のアーチストの多くがリスペクトする対象の一人であることは間違いないだろう。
わたくし個人の意見を言わせてもらえるなら、
ヴォン・フランコ氏のアートの評価するべき点は、絵の技術よりむしろ、そこに描かれるキャラクターの躍動感にあると思っています。
ヴォンフランコの全ての作品を知るわけではないので、あくまで私的な意見だと思って欲しいのだが、近年の作品よりこの絵がかかれた頃の方が、作品にチカラがあったような気がする。
昔からのアーチストだと言う立場からか、ナチをイメージさせるアートに氏が、それを描いたアーチストに「あのアーチストはどうなってるんだ!!」とお怒りだと言う話を耳にした。
アメリカンアウトローヒーロー側の人間だと思っていたフランコ氏のその発言には少し驚いた。
この絵はそんな事件もなかった頃の作品で、俺の理解の中ではこの作品はアメリカンアウトローアートの一部だと思っている。
この躍動感も、チープでポップな部分も、俺好みの若干の下品さも。